エムエスツデー 2017年1月号

フィールドロガー、テレメータ

Products Review
IoT時代の現場設置形データロガー
Webロガー2(形式:DL30)

データロガーの主な機能を全て現場設置のユニット内で実現しました! IoT時代の現場設置形データロガー Webロガー2(形式:DL30) 機種一覧

IoT時代が生んだデータロガー、Webロガー2とは

Webロガー2(形式:DL30)は、Webロガー(形式:TL2W)で培った技術と経験から生まれた新しい現場設置形のデータロガーです。Webロガー2は、現場でデータを収集してロギング(記録)すると同時に、帳票(日報/月報/年報)のフォーマットに編集して蓄積し、このデータを元に各種のWeb画面を生成します。そして、これらのWeb画面は、LANやインターネット経由でPCやタブレットから監視できます。監視側のPCやタブレットにはブラウザさえあればよいため、機種やOSの種類を問いません。さらに、Webロガー2は、現場で発生した警報や機器の運転・停止などのイベントをメールによって自動的に通報する機能も装備しています。これらの機能を支える各種の通信プロトコルを内蔵しているため、PLCやリモートI/O機器との通信によるデータ収集、ロギングデータや帳票データのファイル転送など多彩なアプリケーションに対応できます。

ハードウェア構成

Webロガー2DL30本体とリモートI/O R30シリーズの入出力カード、ベースを組合せて使用します。

DL30のハードウェア構成

Webロガー2のシステム構成概念図

DL30のシステム構成概念図

Webロガー2には以下の便利な5つの機能をすべて組込んであります。

ロギング機能

ロギング機能が充実しています。

ロギング機能図 現場の測定値(最大64点)やイベントデータを大容量メモリに収録し、併せてSDカードに転送して記録します。メンテナンスフリーで10年以上のデータが記録できます。現場データについては各種演算処理をした後にも収録できます。記録したデータは、CSVファイルとしてアップロードできます。

通信ログ データログ
通信ログ図 データログ図

遠隔監視Webサーバ機能

ブラウザのある端末なら、どこからでもアクセスできます。

現場の状態がPCやスマホからリアルタイムで見える各種Web画面を生成します。端末側(PCやスマホなど)にはブラウザさえあればアプリケーションソフトは一切不要です。トレンド画面、データ画面、イベント画面、帳票画面、ダウンロード画面 などを標準で装備しています。ユーザ定義画面も作成できます。監視だけでなく、遠隔操作もできます。

ユーザ定義画面例 トレンド画面
ユーザ定義画面例図
HTML やJavaScript などを駆使し、自由なWeb 画面をWindows PC を用いて作成できます。 ユーザ定義画面を簡単に作成する専用ツールを開発中です。
トレンド画面図
アナログ入力画面 アナログ出力画面
アナログ入力画面図 アナログ出力画面図

FTP:File Transfer Protocol(Webサイトからデータをダウンロードする際や、データをアップロードする時に使われる通信上の約束ごと)
FTPクライアント:FTPを使用してファイルの送受信を行うクライアントソフトウェア

帳票作成機能

便利な帳票作成機能を備えています。

収録したデータから日報/月報/年報を自動作成します。外部のPC用帳票作成ソフトなどは不要です。作成した帳票は、CSVファイルとしてアップロードできます。ファイルをメールに添付したり、Web画面から監視したりできます。

帳票画面例
内部メモリに保存されている帳票データ(日報/月報/年報)を表形式で表示します。1つの表に8チャネル分表示し、9チャネル以降は次の表に表示されます。 帳票画面例図
メールに添付して自動送信 FTPクライアントから自動送信
メール通報機能を利用して、SDカードに保存した帳票のファイルをメールで送信できます。

メールに添付して自動送信図
FTPクライアント機能を使用して、SDカードに保存した帳票のファイルをFTPサーバに送信できます。 FTPクライアントから自動送信図

メール通報機能

メールで通報する、現場の見張り番です。

現場データが異常値になった場合や、機器が運転・停止した場合などに自動的にメール通報します。通報先は最大64箇所、宛先や通報内容を遠隔設定で変更できます。通報カレンダを内蔵し、休業日はメール停止もできます。帳票ファイルをメールに添付できます。

測定点の名称や時刻も簡単に書き込め、帳票も添付できるメールフォーム
メール・フォーム 設定画面

メール・フォーム 設定画面図 メールのレイアウトは、メール・フォームで作成します。メール本文には、送信確定時の時刻、各チャネル(測定点)の名称やコメント、メッセージのほかに接点の状態、アナログの現在値(水位や流量など)、積算値、内部の演算結果などをメール本文中に挿入できますので、具体的な数値 “( ○○m、△△m3/h”など) 情報を通知できます。
土日や休日、就業時間も区別できる
通報カレンダ
土日や休日、就業時間も区別できる通報カレンダ図

通信制御機能

現場の司令塔としての万全な通信制御機能を備えています。

Webロガー2には、TCP/IP、HTTPサーバ、FTPクライアント/サーバ、SMTPクライアント、SNTPクライアント、Modbus/TCPマスタ/スレーブ、SLMPマスタなど様々な通信プロトコルを搭載しています。インターネット上のクラウドサーバやPCとの通信、リモートI/OやPLCとのネットワーク通信を行う充実した通信制御機能を搭載しています。

PLCやリモートI/O、インターネットとの通信を一括コントロールします。
PLCやリモートI/O、インターネットとの通信を一括コントロール図 コンフィギュレータソフトウェア(形式:DL30CFG)のダウンロードはこちら
リモートI/OやPLCなどの 入出力もロギング
Modbus機器やCC-Link IE対応機器の計測データもロギングできます。 Webロガー2はModbus/TCP通信やSLMP通信で最大32台のリモートI/OやCC-Link IE対応機器と接続し、入出力の拡張ができます。 リモートI/OやPLCなどの
入出力もロギング図

SMTP:Simple Mail Transfer Protocol(簡易メール転送プロトコル)
SNTP:Simple Network Time Protocol(簡易ネットワーク機器時刻同期プロトコル)
SLMP:Seamless Message Protocol(CC-Link IEとEthernet製品をシームレスにつなぐ共通プロトコル)


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