エムエスツデー 2010年4月号

エネルギーの「見える化」に役立つEMS機能!

省エネと計測の「見える化」を推進
SCADALINXproにEMS(Energy Management System)
機能が追加されます!

(株)エム・システム技研 営業推進部

2010年4月 省エネ法改正

図1 英文字表示 電力マルチメータ(形式:54U、54UC)の外観と寸法

  2010年4月1日から施行される改正省エネ法では、従来の工場・事業場ごとのエネルギー管理から、企業全体(本社、工場、支店、営業所など)での管理に変わり、企業全体での年間の合計エネルギー使用量(原油換算値)が1500kl以上の事業者は、本社の所在地を管轄する経済産業局への届け出とともに、エネルギー管理統括者等の創設と定期報告書や中長期計画書の同局への提出が義務づけられます。

ハイレベルなEMS機能を搭載

 HMI統合パッケージソフトウェアSCADALINXproに、新たにEMS(エネルギーマネジメントシステム)機能が追加されます。

 これにより、従来のMSRproMSRecoによる消費電力監視システムでは難しかった、よりハイレベルな省エネと計測の「見える化」が可能になります。

 デマンド監視はもちろん、CO2換算や熱量換算画面をはじめ、各管理ポイントを比較できる比較画面もご用意しました。SCADALINXproのもつ「スクリプト」と呼ばれる簡易プログラム機能で、メール発報や帳票の自動印字・保存などの機能は自在に実現できます。

 下図に示すように、現場のI/Oはエム・システム技研の電力マルチメータほか、機種が豊富で経済的な各種リモートI/O(Modbusプロトコル対応)が利用でき、あらゆるアプリケーションに対応できます。

システム構成例  

画 面 例 (※ 画面はいずれも、日単位、月単位、年単位で表示できます。 )

使用量グラフ画面(日報※)

↑  監視対象設備から収集した電力量、ガス量などの使用量積算値に基づき、グラフ表示、印字を行う機能を提供します。グラフ表示形式については、折れ線、バーグラフ、積層とそれらの組合せから選択できます。

使用量比較画面(日報※)

↑ 任意の管理ポイント1点についての使用量を時系列で比較できるグラフ、一覧を表示します。

エネルギー換算画面(日報※)

↑ 任意の管理ポイント複数点のエネルギーを熱量に換算してグラフ、一覧で表示します。また熱量の合計を基に原単位を算出します。

エネルギー比較画面(日報※)

↑ 任意の管理ポイント複数点のエネルギーを熱量に換算して合計を求め、時系列で比較できるグラフ、一覧で表示します。

CO2換算画面(年報※)

↑ 任意の管理ポイント複数点のエネルギーを、CO2に換算してグラフ、一覧で表示します。

CO2比較画面(日報※)

↑ 任意の管理ポイント複数点のエネルギーを、CO2量に換算して合計を求め、時系列で比較できるグラフ、一覧を表示します。

 なお、今回ご紹介した機能については、今後の開発進行に伴って修正される可能性がありますので、ご了承ください。

 

SCADALINXproMSRproMSRecoは(株)エム・システム技研の登録商標です。


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