エムエスツデー 2009年9月号

Product Information
No.17

みにまるシリーズに新機種をラインアップ
アナログ信号切換器(形式:M2MNV)

図1 M2MNVの外観

 発売以来ご好評をいただいているみにまるシリーズに、このたび新たにラインアップしたアナログ信号切換器(形式:M2MNVをご紹介します。

機能仕様

 M2MNVは、2種類のアナログ信号のうち1方を選択して出力する信号切換器です。アナログ信号の切換は、切換指令接点の端子間をON(短絡)もしくはOFF(開放)させることによって動作します。切換指令接点は無電圧接点であるため、リレーまたはオープンコレクタ信号でも操作することができます。

図2 M2MNVのブロック図

入力信号

 入力信号としては、「電流信号(受信抵抗なし)」、「電流信号(受信抵抗 50Ω)」と「電圧信号」の3種類を用意してあり、形式コードによってあらかじめご注文時にご選択いただきます。

 「電流信号(受信抵抗なし)」の場合には、信号ラインA1および信号ラインA2に信号短絡用のフォトMOSリレーを内蔵しています。このフォトMOSリレーは、未選択の信号ラインを短絡するようにしてあるため、未選択側の入力信号がオープンモードになることを防ぐことができます。また供給電源がOFFになった場合にも、入力信号A1、A2のどちらもオープンモードになることを防止できます。

 「電流信号(受信抵抗 50Ω)」には、信号短絡用のフォトMOSリレーの代わりに50Ωの抵抗が内蔵されています。したがって、電流入力−電圧出力になります。

 「電圧信号」の場合には、短絡用素子には何も付きません。電圧入力−電圧出力になります。

切換方式

 信号切換方式としては、「連動動作」と「独立動作」の2種類があり、形式コードによってあらかじめご選択いただきます。

 「連動動作」の場合には、切換指令接点の1極(SW1)を使って信号ラインA1と信号ラインA2の切換ができます。切換指令接点(SW1)端子間がON(短絡)時には信号ラインA1が選択され、OFF(開放)時には信号ラインA2が選択されます。すなわち、必ずどちらかの信号が出力されます。

 「独立動作」の場合には、切換指令接点の2極(SW1、SW2)を使って信号ラインA1と信号ラインA2の切換操作を行います。切換指令接点(SW1)は信号ラインA1に、切換指令接点(SW2)は信号ラインA2にそれぞれ対応しているため、信号ラインを個別に操作することが可能です。

その他の特長

 (1)供給電源については、AC85~264V、AC100~240V、DC24V、DC11~27V、DC110Vの中からご選択いただけます。

 (2)絶縁は、信号ライン−切換指令接点−電源の3ポート絶縁です。

 耐電圧については、信号ライン−切換指令接点に対してAC1500V 1分間、信号ライン−電源および切換指令接点−電源に対してはAC2000V 1分間の耐電圧性能があります。

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 以上、簡単ですがM2MNVについてご紹介しました。なお、本稿に記載した内容は製品の一部仕様だけの説明です。具体的にご検討いただく場合には、必ず各機器の仕様書をご覧いただくようお願いします。

 今後の展開としては、M2MNVのCEマーキング適合化を予定しています。

*みにまるは(株)エム・システム技研の登録商標です。

【(株)エム・システム技研 開発部】


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