エムエスツデー 2008年4月号

Interface & Network News 2
No.19

Webロガー(形式:TL2R2)の CIPL対応、
およびFOMA端末を使用した
Webロガーへのアクセスについて

 Interface&Network News 2(No.18)(『エムエスツデー』誌2008年2月号掲載)では、Webロガー(現場設置形Web対応データロガー)で使用しているDoPa回線が廃止された後のFOMA回線への対応として、市販のFOMA互換アダプタを使用して動作確認を実施し、正常に動作することを報告させていただきました。

 同様に、このほどKDDIのCIPL網を利用する場合のため、CIPL互換アダプタを使用したシステムの動作確認を行い、これもまた正常に動作することが確認できましたので、ここにご報告します。

 今回は、CIPL端末(モデム)としてサンデン(株)製「モデルノ」(CIPL通信タイプ、DoPa互換CIPLモジュール)を使用して動作確認を行いました。

 すでにWebロガーをDoPa回線に接続して使用されている場合、回線端末としてはDoCoMoのパケット通信機「モバイルアーク」をご使用いただいていたと思いますが、この「モバイルアーク」を「モデルノ」(CIPLタイプ)に変更し、回線契約をCIPLに切り換えていただきます。

 なお、CIPL端末(モデム)を使用するためには、新たにCIPL通信回線についてKDDIと契約する必要があります。

 動作確認の結果は、前回ご報告したFOMA端末の場合と同様、Webロガーにインターネットエクスプローラ(IE)でアクセスした場合、および上位の監視用パソコンの専用ソフトウェアでテレコンポーネントライブラリ(形式:TL2COMを経由して通信を行った場合、共に問題なく使用できました。

 このように「モデルノ」を使用されれば、DoPa回線からCIPL通信回線への変更、およびDoPa回線とCIPL通信回線の混在使用にも対応可能になります(図1参照)。

図1 試験時のシステム構成図(CIPL網)

 また、上記に加えて、別途Webロガーと通信するPC側にCFカードタイプのFOMA端末を接続し、Webロガー、およびPC双方とも無線によるデータ通信の動作確認を行いました。今回は、PC側FOMA端末としてNTT DoCoMo製 コンパクトフラッシュ形データ通信カード(形式:FOMA P2403)を使用しました。なお、Webロガー側FOMA端末(モデム)としてサンデン(株)製「モデルノ」(FOMA通信タイプ、DoPa互換FOMAモジュール)を使用しました(図2参照)。

図2 試験時のシステム構成図(FOMA網)

 その結果、FOMA端末を接続したPC側からWebロガーへのアクセスが可能であることが確認できました。このシステムをご利用いただけば、Webロガー側、PC側双方ともケーブル敷設の必要がなくなります。また、動作確認に使用したFOMA端末(P2403)はCFカードタイプの端末であるため手軽に持ち運べ、FOMA端末が設定されているすべてのPCで利用可能です。つまり、FOMA回線のサービスエリア内からなら、どこからでもWebロガーの状態を監視することができます。

注)「モデルノ」(CIPLタイプ)のお問合せ先:
サンデン(株)電子事業部
モデムグループ
〒110-8555 東京都台東区台東1-31-7
TEL:03-3833-7492

【(株)エム・システム技研 システム技術部】


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