エムエスツデー 2009年8月号

ホットライン日記

ホットライン お問合せ

ホットライン日記 2009年8月

Question

ある試験装置で、DC24V電源の電圧上昇を監視したいと考えています。具体的には、電圧が異常上昇したとき、オープンコレクタ、約2Hzの矩形波電圧パルスによってLEDをON、OFFさせて、電圧異常を発光表示させ、また、電圧がDC25V以上では、電圧の更なる上昇につれてLEDのON、OFF周波数を高くし、異常の程度が分かるようにしたいのですが、何かよい方法はありませんか。

Answer

アナログパルス変換器(形式:MXAP-S3A、入力範囲:DC−30~+30V、出力:オープンコレクタ)の採用をご提案します(なお入力電圧はDC0~30Vに設定してください。前面パネルのITEM入力用キーによりITEM “23” で0%時の入力電圧、ITEM “24” で100%時の入力電圧を設定できます)。MXAPにはドロップアウト機能があり、ドロップアウトを83%(30Vの83%は24.9V)に設定いただき、周波数を1.66Hz(2Hzの83%は1.66Hz)にすることでご所望の機能を実現可能です。設定方法は、前面パネルのITEM入力用キーで ITEMを“07”に、同じく前面のDATA入力用キーでDATAを“2”と設定いただきます。またITEMを“22”にして、DATA入力用キーで“83.0”と設定いただければ、正常(24.9V以下)時には出力が0%出力の0Hzのままですが、83%を超え(電圧が24.9Vを超え)たときには周波数1.66HzにてLED がON、OFFします。電圧が24.9Vから30Vに向けて高くなればなるほどLED のON、OFF周波数頻度も高くなり、異常の程度が容易にわかります。【大澤】

図1

Question

リモートI/O R3シリーズのCC-Link用通信カード(形式:R3-NC3を使用してCC-Linkと接続していますが、あるスロット以降のデータが表示されません。なぜでしょうか。なお、機器構成は、リモートI/O R3シリーズベース(形式:R3-BS14にスロット1からスロット10までCT入力カード(形式:R3-CT4を実装し、スロット12にR3-NC3を実装しています。

Answer

あるスロット以降のデータが表示されないということは、リモートI/O R3シリーズの場合、通信カードR3-NC3)での搭載されるI/Oカードの占有エリアの設定に問題があります。占有エリアの設定に誤りがないかご確認をお願いします。今回のR3-CT4の場合、占有エリアが“4”ですからR3-NC3のSW1、SW2の設定に際して奇数スイッチをONにしてください(図2a))。スロット9以降の設定では、スロット8での設定をそのまま流用するため、入出力カードの形式を混在して使用するときには注意してください。次に、拡張サイクルSW3-2、SW3-3の設定ですが、今回はR3-CT4の占有エリアは“4”ですから1カードで4ワード使用するため、全入出力カードで40ワード使用します。R3-NC3の仕様として、「16ワード×m」の「m」の部分を拡張サイクルで設定しますが、今回の40ワードに対応するためには16ワード×4の64ワードを使用するため、SW3-2を“ON”、SW3-3を“OFF”にします(図2a))。最後にCC-Link用PLCの設定ですが、設定ソフトウェア「GX Developer」のパラメータ「ネットワークパラメータ」−「CC-Link」−「局情報設定」で拡張サイクリック設定の項目を4倍設定としてください(図2b))。【矢木】

図2

Question

事務所とは別棟の工場に、製品製造用の原料タンクがあります。レベル計からの信号を取り込んで、タンク内原料残量の遠隔監視と記録を行いたいのですが、自営線など専用の通信線がありません。すでにあるNTTの一般公衆回線を利用したいのですが、何かよいシステム構成はありませんか。

Answer

フィールドロガーシリーズのI/O内蔵形、公衆回線用Webロガー(形式:TL2W2-Sの採用をご提案します。パソコンからダイヤルアップ接続して標準のブラウザソフトウェアでトレンドグラフや帳票画面などを表示することや、CSVファイルでダウンロードすることが可能です。また残量が減ってきたら音声通報機能(オプション)で知らせてくれるため、目視を忘れていたときでもタンクが空になる事故は避けられます。【赤川】

図3


ページトップへ戻る