エムエスツデー 2008年12月号

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ホットライン日記 2008年12月

Question

今回、フロアの代表的温度の表示を行うことになりました。フロアの温度は、その測定箇所(2箇所)に温度差があるため、季節ごとに高い温度または低い温度を選択して表示させたいと考えています。温度計からはDC4~20mAの温度信号が出力されるようになっています。2点の入力信号の中から高い温度または低い温度を選択し、指示計に表示させる簡単な方法はありませんか。

Answer

選択変換器(形式:M2SES2を利用する方法があります。M2SES2では、ディップスイッチの設定によって、「高い信号」選択または「低い信号」選択の切り替えが可能です。そのほか、ディップスイッチによる出力選択として、第1入力を出力するか、簡易ループテスト値(0%、50%、100%)を出力するかを選択できます。ディップスイッチを切り替えた後、電源を投入することによって設定は有効になります。M2SES2の出力はデジタルパネルメータ(形式:47LVに表示させます。【井上】

図1

Question

接点信号ごとに重みを設け、それぞれの接点がONになったとき、それぞれ重み付けしたアナログ信号を出力させたいと考えています。つまり、外部からの接点信号に対応して一定のアナログ信号を出力する信号発生器として使用したいのです。これを実現できるコンパクトで安価な製品はないでしょうか。

Answer

ポテンショメータ変換器の採用をご提案します。ポテンショメータ変換器(形式:M2MS図2に示すように配線することで、各接点別に0%、25%、50%、75%、100%という5種類のアナログ信号を出力させることができます。 【林】

図2

Question

コンベアの速度制御に使用している信号DC4~20mAに対して3線式ポテンショメータの刷子位置に対応する信号を加減算させたいと考えています。たとえば、下記の条件で加減算を行える変換器はありませんか。
● 40%の位置:−10% ● 50%の位置:0% ● 60%の位置:+10%

Answer

加減算器1台では実現できないため、まず、ポテンショメータ変換器(形式:M2MSを使って、ポテンショメータの位置信号を直流信号DC4~20mAに変換します。制御信号に対してM2MSからの信号を加算することによってご希望を実現できます。加算器としてはデジタル式演算変換器(形式:JFを使用します。JFでは、パラメータを設定することによって、加減算を行わせることができます。JFのコード指定で、付加コードを「/3」とすれば加減算が実現し、演算式は式1で示されます。

 X0=K0{K1(X1+A1)+K2(X2+A2)}+A0 …式1 

すなわち、「出力=入力信号1+入力信号2(M2MSからの信号)」であり、ご希望の演算を実現するためのパラメータは、K0=K1=K2=1、A0=A1=0%、A2=−50%になります。式を整理すると、式2になります。

 X0=X1+(X2−50%) …式2 

【野村】

図3

Question

工場内各所で使用されている電流値、電力量値、および工場内各所の温度、湿度など約100点の信号をPCレコーダソフトMSR128)に取り込み、使用量データは、自動CSV出力機能を使ってマクロなどの自作プログラムを組み管理しています。今回新たに30点の信号を追加することになりましたが、MSR128では128点までしかデータ収集することができないため、すべての信号点数を取り込めません。信号点数の増加に対応できるソフトウェアはありませんか。

Answer

2048点対応クライアント/サーバ形PCレコーダソフトウェアMSRpro(形式:MSR2K-V5の採用をおすすめします。このソフトウェアもCSV自動出力機能を備えているため、ご要望に応えられます。さらにMSR128にはない四則演算機能も備えているため、合計値などもあわせて記録できます。 【三ヶ田】

図4

MSRproは(株)エム・システム技研の登録商標です。


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