エムエスツデー 2008年8月号

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ホットライン日記 2008年8月

Question

現在、荷重計としてロードセルを使用したリモートセンシングを行っています。ロードセル信号の遠隔伝送であるため、たびたび雷害による機器の損壊が起きて困っています。ロードセル使用のリモートセンシングに対応した避雷器はありませんか。

Answer

リモートセンシング6線式 ロードセル用避雷器(形式:MD-LC2があります。MD-LC2は、ロードセルの心臓部である抵抗ブリッジからの4線信号線に対してだけでなく、印加電圧を監視するリモートセンシング部の2線に対しても雷サージからの保護が可能です。設置/配線方法については図1に示します。 【井上】

図1

Question

工場内にリース設備があり、リース料金を確認するために、1日の間の設備稼働時間を記録計で表示・記録したいと考えています。設備は稼働している間、ON接点信号が出るだけなので、この信号を用いて1日の間の稼働時間を知る必要があります。稼働時間は分単位で知ることが必要です。どのような対処方法があるでしょうか。

Answer

チャートレス記録計(形式:73VR3100を用いたシステムをご提案します。73VR3100は入出力カードを実装することで画面上にデータを表示し、またCFカードにデータを保存することができる記録計です。今回は、設備の稼働に関する信号がON接点信号だけであるため、まずこのON信号を運転時間積算変換器(形式:MWK-X-B-X、単位時間“分”の特殊仕様品、特物No.18667)で 1分/1パルスのパルスに変換します。73VR3100には積算パルス入力カード(形式:R3-PA16を装着し、入力パルス数を積算します。結果として、設備の稼働時間(分単位)はパルス数として73VR3100に表示されます。なお、73VR3100のパルス積算機能を使うことによって、24時間ごとにパルス積算値をリセットすることが可能です。 【薄木】

図2

Question

蒸気流量をモータバルブ(電流制御)で制御している装置があります。装置を稼働していない夜間は低温のためバルブが凍結してしまいます。これを防ぐため、外部接点信号を使って強制的にバルブを開放させることを考えています。外部接点信号が入ったときに、決められた信号を出力できる変換器はありませんか。

Answer

アナログバックアップ(形式:MXABをお使いください。通常は中央の調節計からの信号をスルーで出力させて制御します。また夜間には、マニュアル出力としてあらかじめ決められた信号(ITEM13の「MANUALモード時の出力初期値」で設定した値)を出力させることで、強制的に開放させることが可能になります。 【林】

図3

Question

工場の敷地外にある排水処理設備について、担当者が1日に数回巡回して設備の状況確認を行っています。改善策として、確認したい信号を守衛所へデータ伝送するための遠隔監視システムの導入を検討しています。設備が敷地外にあるため、有線ケーブルを敷設してのデータ伝送はできません。守衛所から現場設備までは見通しが良く、約1km離れています。信号としては、水位、pH値、濁度のアナログ計器からの信号3点です。何かよい対処方法はありませんか。

Answer

無線データ通信モデム(形式:RMD2を使用した無線テレメータをご提案します。RMD2はスペクトラム拡散方式の無線モデムであり、特定小電力タイプであるため無線局設置の許認可が不要で通信料金もかかりません。今回の場合、このRMD2MsysNet機器のモデムインタフェース(I/O一体形、形式:SMMとを組み合わせて無線テレメータを実現します(図4)。周波数として429MHz帯を使用しているため、伝送距離は、海岸のような見通しの良いところで約3km、田園地帯のような比較的開けたところで約1200m、山間部や都市部のような見通しの悪いところで約500mの無線通信が可能です。また、MsysNet機器のリモートI/Oユニットと組み合わせることによって、伝送点数としては、アナログ最大32量、またはデジタル最大512点のデータを伝送できます。 【三ヶ田】

MsysNetは(株)エム・システム技研の登録商標です。

図4


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