エムエスツデー 2008年7月号

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ホットライン日記 2008年7月

Question

4線式測温抵抗体とユニバーサル変換器(形式:M3LU(4線式測温抵抗体入力対応可能)を使用して高精度の温度計測を行います。このとき雷対策も行いたいと考えているのですが、4線式測温抵抗体用避雷器がなかなか見つかりません。測温抵抗体用避雷器(形式:MDP-RB(3線式測温抵抗体入力対応)を複数台使用することで対応できるでしょうか。

Answer

対応可能です。なお、測温抵抗体RTD側と信号変換器M3LU側両方を保護する場合は、図1に示すようにMDP-RBが4台必要になります。つまり、片側を2台で保護することになり、2台のMDP-RB間で発生する過電圧を抑えるため、図1に示すようにそれぞれの 2 端子と 3 端子を相互に接続する必要があります。 【井上】

図1

Question

現在PCレコーダを使ってデータを収集しています。I/Oユニットとしては絶縁タイプ
R1Mシリーズ リモートI/O(形式:R1MS-GH3を使っていますが、収録データ点数が増えたため、リモートI/O R3シリーズを増設して使うことを検討しています。しかし、R3シリーズModbus用通信カード(形式:R3-NM1)の仕様書を見ると、Modbusの接続端子数とR1MS-GH3の接続端子数とが異なっています。これらの組み合わせは実現できないのでしょうか。可能であればどのように接続すればよいですか。

Answer

R3-NM1R1MS-GH3との間の接続は可能です。結線方法は図2に示すとおりです。 【林】

図2

Question

プロセス工程中の液体の温度をPt100温度センサ(8個)で測定しています。それぞれの信号をEthernet経由にてPCで監視・記録し、さらに現場で制御弁を使って温度制御するためにDC4~20mA信号に変換して出力したいと考えています。どのような機器構成にすればよいでしょうか。

Answer

リモートI/O R3シリーズPCレコーダ総合支援パッケージ(形式:MSRPAC-2006の採用をご提案します。測温抵抗体入力カード(形式:R3-RS4を2台使ってPt100からの信号を受け、Modbus/TCP(Ethernet)用 通信カード(形式:R3-NE1によって上位PCとLANケーブルで接続することができます。PC上では、PCレコーダ総合支援パッケージに含まれるPCレコーダソフトMSR128-V5)を使って監視データを記録することができます。また、現場のR3シリーズベース(形式:R3-BS□直流電流出力カード(形式:R3-YS4を挿入し、コンフィギュレータソフトウェア(形式:R3CON注)を使ってモニタ出力機能を設定することにより、現場で受けたPt100温度センサからの信号に比例したアナログ信号(DC4~20mA出力)を現場の調節計に送ることができます。たとえば0~100℃に対してDC4~20mAを出力する場合、R3CON上でR3-RS4の設定を“ベース”0~100℃に対して“スケール”0~10000にしてください。 【野田し】

注)コンフィギュレータソフトウェアはエム・システム技研のホームページからダウンロードいただけます。リモートI/O R3シリーズとパソコンとの接続には、専用のコンフィギュレータ接続ケーブル(形式:MCN-CONまたはCOP-US(USB対応))が必要です。

図3

Question

フロートスイッチからの接点信号を使って弁の開度制御を行い、水位を自動調整するシステムを検討しています。
通常はフロートスイッチからの信号で自動制御しますが、押しボタンスイッチを使って手動で調節弁の開度を任意に調整できるようにもしたいと考えています。これを実現できる機器はありませんか。

Answer

MsysNet機器のワンループコントローラ(形式:ABHリモート入出力ユニット(形式:SMLを組み合わせることによって実現できます。SMLの「8点入力選択ブロック」を使用し、フロートスイッチの状態により、それぞれアナログ値として重み付けを行い、その信号をABHの「PIDブロック」に入力すればコントロールできます。通常時はABHをAUTモードで使用し、手動時はMANモードにし、ABHのパネル前面にある押しボタンスイッチ(UP/DOWNスイッチ)を使って弁開度制御用出力を調整することが可能です。 【尾上】

図4


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