エムエスツデー 2008年4月号

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ホットライン日記 2008年4月

Question

工場内の電力デマンド監視を行っています。現場側で電力量をPLCに取り込んで表示させたいと考えていますが、デマンド監視は現在稼働中であるため、既設の配線を変更せずに電力信号パルスをPLCへ取り込み、さらにそのパルスをレート変換できる方法を探しています。

Answer

クランプ式パルス検出器(形式:CLSP-5パルス分周変換器(形式:PDUの組合せで対応可能です。CLSP-5は電力信号線を挟んで取付け設置する構造のクランプ式のパルスセンサで、電力会社の取引用パルス(50,000pulse/h 以下)を間接的に検出し、電力会社の機器と同一のパルスを出力できます。またPDUはパルスの分周とCLSP-5への電源供給(DC12V)、PLCとのアイソレーションを併せて行います。このようにCLSP-5はクランプ式であるため、既設のパルス信号ラインを取り外すことなく取付けられ、またPDUによってパルスの分周も行えます。【井上】

図1

Question

濁度計から3つのレンジをもったDC4~20mA信号が出力されています。なお、この信号は(1)0~50mg/l (2)0~200mg/l (3)0~2000mg/l のスケーリングに対応しています。各レンジをオーバーすると自動的に次のレンジに切り替わります。レンジの切り替えを実行するため、ステータス信号として3つの接点信号が組合せ出力されます。このステータス接点信号によって、現在出力されているDC4~20mAがどのスケーリングでの信号なのかを判断できるようになっています。このアナログ信号を1台のデジタル指示計でスケーリングを切り替えて表示させたいのですが、何かいい方法はありませんか。

Answer

直流入力デジタルパネルメータ(形式:46DV2の採用をご提案します。事前に46DV2に3つのパターンのスケーリングを内部設定しておき、ボタン操作によってご希望のスケーリングパターンを選択/表示させることができます。またオプションとして「外部制御」付きをご選択いただくと濁度計からのステータス接点信号(3接点、P1~P3)の組合せに対応して、表示スケーリングを切り替えることが可能です(最大8パターンのスケーリングに対応可能)。 【野田し】

図2

Question

チャートレス記録計(形式:73VR21□□を使って、就業中連続で工場内のデータのロギングを行っています。就業時間が終わると工場全体の電源を強制的に止めます。データ収録中に電源が落ちるとCFカードが壊れてしまうと聞いていますが、電源が落ちてもCFカードを壊すことなく自動的に収録を終了させ、また電源が入れば自動的に開始させる方法はないでしょうか。

Answer

チャートレス記録計(形式:73VR21□□)の「収録設定」の「収録方法」において「時間指定収録」を設定することで対応が可能です(図3))。就業時間が終わると決められた時間に電源を止めるのであれば、収録時間を決めて自動的に収録を停止させることができます。また、翌日の始業で電源が入り自動的にデータ収録を開始させるのであれば、「時間指定収録」で「毎日」(図3))と設定し、「スタートモード」を「自動開始」(図3c))としておけば、電源が入ると同時にチャートレス記録計は稼働し、指定された時間から指定されている時間までデータ収録します。このようにすれば工場の電源が止まっても収録は停止しているためCFカードが壊れることはありません。 【林】

図3

Question

CC-Linkを介してPLCにデータ伝送することを検討しています。現場盤が点在していて、1箇所当たりの信号点数はアナログ入力4点と接点入力16点です。以前、リモートI/O R3シリーズを使用したことがありますが、R3シリーズの場合、I/Oカードのほかに通信カードやベースが必要になります。今回は少点数のため一体形のタイプで取り込めるものを探しています。このような目的に適した製品はないでしょうか。

Answer

リモートI/O R7シリーズのCC-Link用 少点数入出力ユニット(形式:R7Cの採用をご提案します。R7CはCC-Linkを介してPLCにアナログ入出力や接点入出力を接続するユニットであり、CC-Link Ver1.1に対応し占有局数は1局占有になります。I/Oの種類としては、基本ユニットと増設ユニットがあり(図4参照)、入出力が混在した形での接続も可能です。今回の入出力仕様であれば、基本ユニットのR7C-SV4と増設ユニットのR7C-EA16を組み合わせることによって、1台のデバイスとして取り込むことができます。 【三ヶ田】

図4


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