エムエスツデー 2007年12月号

ホットライン日記

ホットライン お問合せ

ホットライン日記 2007年12月

Question

排水設備に設置された濁度計からの信号を監視しています。排水設備の洗浄時に生ずる異常信号を監視することがないように、模擬信号を用意しておき、必要に応じて信号を切り替えたいと考えています。模擬信号の値を任意に変更できるようにするため、ボリュームを使って模擬出力値を変更したいのですが、適当な簡易形信号発生器がないでしょうか。信号はDC4~20mAで、電源はAC100Vです。また、切り替えはリレーで行います。

Answer

マニュアルセッタ(形式:MS-A-Bをご提案します。ご注文時に付加コード「/ E:デジタル指示計付」をお選びいただけば、マニュアルセッタの前面に0.0~100.0%のデジタル表示が付き、それを見ながら、内部トリマによる出力値の設定が可能です(図1参照)。【井上】

図1

Question

工場の装置稼動信号を接点信号として取り込み、分散形多重伝送ユニット(形式:DLA1-1A1-Kを使って多重伝送で親局へ送っています。しかし、親局側に設置されている出力ユニット(形式:DLA1-1C2-K)から駆動するリレーまでの距離が長いため、リレーがオフで開放しているときにノイズやサージの侵入などでトランジスタ(オープンコレクタ)が壊れてしまいます。何かよい対策はとれないでしょうか。

Answer

DLA1にはノイズ除去用のクランプ端子を設けています(図2参照)。そのクランプ端子をリレー駆動用電源の+側に接続することによりダイオードが接続され、コイル電流がOFFのときに生ずる電流の逆流による誤動作を防ぎ、またノイズやサージによる誤差動やトランジスタの破壊を防ぐ対策になります。【林】

図2

Question

病院にて病棟各階の温度信号と湿度信号(DC4~20mA)をPCレコーダ(形式:R1M-GH/MSRを使って監視・記録しています。1階の庶務室にPCを設置して、PC上で信号のトレンドを連続収録しています。しかし、庶務室員が常にPCを見ているわけではないため、どこかの階で設定値以上あるいは以下の温度・湿度を計測したときにPC画面上で警報値が確認でき、またPCのスピーカを通じて「温度・湿度異常」を示すメッセージ音声を発生させて、音声による通知も行いたいと考えています。これを実現するためのよい方法はありませんか。

Answer

R1M-GH/MSRに付属しているPCレコーダソフトMSR128注)をお使いください。入力している温度・湿度信号のペンの設定に際して上限・下限のしきい値を設定いただくことが可能です。入力信号がこの警報域に入ると、アラームポップアップウィンドウ表示機能によって、警報発生の病棟の階数、信号の種別を表示させることができます。またPCサウンド機能の“メッセージ(情報)”に任意のWAV拡張子の音声ファイルを割り付ければ、アラームのポップアップ時に自分の録音した音声などをPCのスピーカから出力させることができます(ポップアップ時に1回だけ発生します)。【野田し】

注)MSR128PCレコーダ総合支援パッケージ(形式:MSRPAC-2006)に含まれます。MSR128の仕様についてはMSRPAC-2006の仕様書をご覧ください。

図3

Question

工場内に発生箇所が点在している複数のアナログ信号のロギングを検討しています。信号としては、温度、圧力、流量など30点ほどあります。検出端の設置箇所が分散しているため、記録計を使用した場合、信号伝送用配線を引き回すのが大変であり、設置費用もかさみます。何か経済的な対処方法はないでしょうか。

Answer

入出力機器分離形チャートレス記録計(形式:73VR1100のご採用を提案します。73VR1100はI/O機器と記録計本体が分離している記録計で、最大128点の多チャネル記録が可能です。I/O機器と記録計本体の接続には、オープンネットワークのModbus(RS-485)を採用していて、総延長500mまで敷設できます。また、I/O機器としてはエム・システム技研の多種多様なリモートI/Oが使用でき、最大15台まで設置できます。この方法によれば、配線コストも削減できます。【三ヶ田】

図4


ページトップへ戻る