エムエスツデー 2007年3月号

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ホットライン日記 2007年3月

Question

監視盤内に、レベル計発信器用ディストリビュータ(形式:KDYを設置しています。今回、KDYのリプレースを検討しています。ただし、発信器としては測定範囲が0~5.00mのものをそのまま使用する予定です。しかし実際に使用するレベルは3.00m未満であるため、KDYのリプレースの際に、出力信号DC4~20mAに対応する監視盤内の指示計の表示を0~3.00mに変更したいと考えています。スケールを変更きるディストリビュータはありませんか。また、現場には0~5.00m表示の指示計を新たに設置したいと考えています。

Answer

水位計用ディストリビュータ(形式:KWLD2線式デジタルパネル メータ(形式:43ALの採用をご提案します。KWLD では、スパン調整を入力信号の10~100%の範囲で前面のトリマを使って実行できます。したがって、今回のように入力が60%(3.00m/0~5.00m)のときに出力値を100%に調整することが可能です。また現場盤には、DC4~20mA入力の2線式デジタルパネルメータ 43ALを設置して0~5.00mを指示させることができます。 43AL は2線式計器であるため独立した電源供給は不要です。【井上】

図1

 

Question

2線式の差圧式流量計を使用していますが、流量がゼロであるにもかかわらず受信計の指示がふらつきます。変換器を使用することによって解決できないでしょうか。なお、流量計側には開平演算機能は付いていません。

Answer

開平付ディストリビュータ(形式:M2DNYの採用をご提案します。M2DNY には、出力値が設 定値以下になると強制的に出力をゼロにする機能(ドロップアウト)が付いています。なお、設定値は出力フルスケールの 4~8% の間で設定できます。この機能を使うことによって、今回問題になっている指示のふらつきを抑えることができます。【林】

図2

 

Question

飲料の試験ラインに溶存炭酸ガスアナライザを使用しています。今回、このアナライザからの出力信号(DC4~20mA)を遠隔監視することを計画しています。信号を0~3000mg/l の単位で表示させ、上限値2400mg/l を超えた場合にアラーム接点信号を出力したいと考えています。警報接点信号がONとなった場合には、オペレータが現場で設備調整を完了するまでは、警報接点を保持して警報出力を継続させたいのですが、これを実現できる適切な機器はありますか。

Answer

直流入力デジタルメータリレー(形式:45DV3の採用をご提案します。45DV3 は入力信号を0~3000でスケーリングすることができ、入力値に対応する警報設定値を設定することができます。また「HOLD」入力をONにすることで、いったん警報接点信号が出力されれば入力信号の変化にかかわらず警報出力を継続させることができます。なお、「HOLD」入力をOFFにすれば、「HOLD」機能を解除することが可能です。【野田し】

図3

 

Question

工場内で夜間に異常が発生したときに、敷地内にある守衛所へ異常信号を伝送して、アナンシエータ盤にて監視することを検討しています。異常接点信号は16点あり、現場と守衛所の間は約5km 離れています。この間に電話線はありますが、モデムなどの機材を設置しないで伝送する方法がないでしょうか。

Answer

テレメータ「D3シリーズ」の10 km対応通信カード(形式:D3-LT5を使用すれば、シールド付きより対線(CPEV-S 0.9φ)を用いて信号を伝送(多重伝送)することができます。D3シリーズは、多連ベースにI/Oカード、通信カード、電源カードを実装し、マスタ(親局)とスレーブ(子局)でそれぞれのスロットに入力カードと出力カードをペアとなるように設置するだけで、双方向通信を行います。なお、伝送速度については伝送距離に応じてD3-LT5 の前面ディップスイッチ(SW6-1、2、3)を設定する必要があります。距離が 5km の場合は1200bps になります。【三ヶ田】

図4

 


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