エムエスツデー 2005年7月号

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ホットライン日記 2005年7月

Question

工場の生産ラインで、ロータリエンコーダを使って長さの測定を行います。エンコーダからのパルス信号をアナログ変換後コントローラに入力するのですが、分解能をできるだけ上げたいと考えています。1mに対しエンコーダからは500パルス(2mm/パルス)出力されます。これを2倍(1mm/パルス)あるいは4倍(0.5mm/パルス)程度の分解能でアナログ変換することは可能でしょうか。

Answer

ロータリエンコーダ位置変換器(形式:JRQ2)をご使用になれば対応可能です。JRQ2は、エンコーダからの2相パルスを入力してアナログ変換を行う変換器です。ご注文時、「仕様伺書」にて出力レンジの0%、100%に相当する入力パルスのカウント数をご指定いただき、設定後出荷しています。今回のように実際の入力パルスが500パルスで分解能を上げる方法としては、設定項目の「カウントモード」を「B相片エッジ毎」から「B相両エッジ毎」または「A、B相両エッジ毎」に変更(指定)し、カウント値を1000カウントまたは2000カウントに設定いただければ分解能を2倍または4倍にすることが可能です。またプログラミングユニット(形式:PU-2A)をご使用になれば、ご購入後でも設定変更が可能です。【井上】  

図1

 

Question

工場で使用する工業用水の流量範囲が0~100m3/hで、その測定値を既設の流量計によりDC4~20mA信号として得ています。一方、工業用水の供給元である役所との間では、「通常時60m3/h」で受給契約をしているため、60m3/h以上については、その超過流量に対応するパルス信号を別途出力させ、超過流量の積算値を計測したいのですが、このような目的に合ったパルス信号を出力できる変換器はありませんか。

Answer

デジタル設定形アナログパルス変換器(形式:MXAP)の利用をご提案します。MXAPにより、既設流量計の出力信号(DC4~20mA)について、契約超過流量に対応する信号DC13.6~20mAを0~40パルス/h(流量0~40m3/h相当)のパルス信号に変換します。その出力を積算カウンタで積算すれば、契約超過した受給流量の「m3値」を表示できます。【林】

図2

 

Question

DC4~20mAの信号を約20m離れた場所に送りたいのですが、配線の都合上、途中で信号線が動力線と交差するため、誘導ノイズの影響で信号が変動してしまいます。今回は1点だけの伝送ですが、誘導ノイズの影響を受けることなく経済的に対応できる製品はないでしょうか。

Answer

光ファイバ絶縁のオプト変換器(形式:OT(入力用)、OR(出力用))光ファイバ(形式:AMPCP)との組合せを利用されるのがよいでしょう。オプト変換器は入力ユニットと出力ユニット間を光ファイバで伝送するため誘導ノイズの影響を受けません。また、オプト変換器は最大30mまでの伝送が可能です。【山村】

図3

 


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