エムエスツデー 2005年3月号

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ホットライン日記 2005年3月

Question

液晶用カラーフィルタ工場でクリーンルームの室圧制御を計画しています。室内に温度センサを2箇所設置し、両センサ出力の平均値を使って換気ファンのインバータを制御したいと考えています。これを実現するのに適した変換器はありませんか。

Answer

加算器(形式:M2ADS)測温抵抗体変換器(形式:M2RS)を使用することによって実現できます。図1に示すように、各センサの出力をそれぞれのM2RSを経てM2ADSの第1入力、第2入力に接続してください。2つの信号の入力係数K1、K2を共に0.5とご指定いただくことによって、第1、第2入力の平均値を算出し制御用信号として出力します。この信号によりファンのインバータを制御することになります。【野田】

図1

 

Question

今回、現場アクチュエータを更新し、開度フィードバック(ポテンショメータ)信号をDC4~20mAに変換して、中央まで伝送することになりました。現場設置できる2線式ポテンショメータ変換器はありますか。なお2線式伝送器用の電源箱としては、ディストリビュータ(形式:M5DY)を採用する予定です。

Answer

屋外設置形2線式変換器6B・UNITシリーズのポテンショメータ変換器(形式:6BM)の採用をご提案します。6BMは防塵、防水構造の屋外設置用2線式ポテンショメータ変換器です。また、ステンレス製屋外ハウジングを選択することも可能です。【井上】

図2

 

Question

水位計からの出力信号(DC1~5V)を利用してタンクの水位を監視しています。ポンプを使ってタンクの水を抜き取っていますが、ポンプを動かすとタンク内が負圧になり、水位計から出力される信号(DC1~5V)が約0.3V低下してしまい、正確な水位が計測できず困っています。ポンプが動作しているときにだけ、信号に0.3Vのバイアスを掛ける方法はないでしょうか。

Answer

マニュアルセッタ(形式:MXMS)を使用する方法をご提案します。DC1~5Vの信号ラインに3mAを出力するMXMSを直列に接続します。このMXMSの出力+、−間に抵抗(100Ω)とリレーを取り付け、ポンプの動作時にはリレーをOFFにし、ポンプ停止時にはリレーをONするようにしていただければ、ポンプが動作しているときにだけ0.3V(3mA×100Ω)のバイアスを掛けることができます。【山村】

図3

 

Question

チャートレス記録計本体(形式:75ET)を介して、遠隔伝送信号をEthernet通信で上位パソコン(PCレコーダソフト MSR128で動作)へ接続しています。I/OユニットとしてはリモートI/O変換器R5シリーズを使用することを検討しています。なお、チャートレス記録計が故障した場合にデータ保存ができなくなることへの対策として、R5シリーズで通信の2重化を行うことができないでしょうか。

Answer

R5シリーズの通信カードを2枚使うことによって通信を2重化することができます。チャートレス記録計本体へ伝送するための通信カードとしてはModbus用通信カード(形式:R5-NM1)を使用します。また、上位パソコンへ直接伝送するためのもう一つの通信カードとしてはModbus/TCP(Ethernet)用通信カード(形式:R5-NE1)を使用します。PCレコーダソフトMSR128で動作する上位パソコンで、画面を変えて記録することによってデータ保存の2重化を行うことが可能になります。【林】

図4


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