2019年4月号
エムエスツデー 2019年4月号
Products Review
既設PLCにタブレットレコーダ®をつなげると
運転状態の見える化が実現します。
タブレットレコーダ®（形式：TR30-G）
稼動中の機械や装置の監視・記録
稼働中の機械や装置の状態を監視記録するには、信号線などの配線を監視・記録用に改造するか、PLCのプログラムを書きかえて監視・記録ができるように改造する必要があります。しかし、すでに問題なく稼動している機械や装置に変更を加えることはなかなかできることではありません。
既設PLCのデータを一切手を加えることなく記録できます
ご好評をいただいておりますタブレットレコーダ（形式：TR30-G）に新たにSLMP通信機能が加わりました。三菱電機製PLCの通信ネットワークであるCC-Link IEとEthernet機器をシームレスにつなぐための共通プロトコルであるSLMP通信機能を装備したことにより、既設PLCのデータをEthernetを経由してタブレットレコーダに記録できるようになりました。既設のPLCとタブレットレコーダのEthernetポートとをケーブルで接続するだけであり、既設装置のハードウェアやラダープログラムには一切手を加える必要がなく極めて簡単で安全にデータを記録することができます。
各部の名称
タブレットレコーダ®を使用したシステム構成例
タブレットレコーダ®を使用したシステム構成例
［拡大図］
既設PLCの様々なデータを記録できます
TR30-Gは、CC-Link IEとEthernet機器をシームレスにつなぐための共通プロトコルであるSLMP通信機能によりPLCと通信できます。このためPLCがI/Oカードや通信で取込んでいるリアルタイム信号のほかに内部メモリ（レジスタ）に蓄えられたデータや各種設定パラメータなど既設PLC内部にある様々なデータを記録できます。
とても経済的な予知・予防保全システムを構築できます。
TR30-Gは、記録したトレンドデータをCSV形式で保存できます。さらに、このCSVファイルをFTPクライアント機能で、上位のサーバに伝送できます。上位のサーバで、トレンドデータを解析するアプリケーションソフトがあれば、今までサービススタッフが個別に巡回してメンテナンスしていた稼働中の機械や装置を遠隔で集中監視できる予知・予防保全システムを構築できます。
SLMP（Seamless Message Protocol）とは
各種Ethernet製品とCC-Link IE対応機器の間でのネットワークの階層・境界を意識しないアプリケーション間通信を可能にする共通プロトコル。シンプルなクライアント・サーバ型プロトコルであるため、各種機器への実装も簡単です。
タブレットレコーダとは
一切の表示をタブレットのブラウザ画面に託す、
これまでにない新しい概念に基づく記録計です。
■従来のチャートレス記録計を遙かに凌ぐ高い視認性と操作性を実現しました。
■アナログ4ch入力で125,000円（TR30-Nの場合、入力カード含む）、
抜群の経済性です。
■タブレットに専用のアプリケーションソフトは一切不要です。
これまでのチャートレス記録計では、トレンド画面をはじめとする各種の監視画面を記録計本体の前面液晶パネルに表示していました。これに対してタブレットレコーダは、一切の表示をタブレットのブラウザ画面に託す、これまでにない新しい概念に基づく記録計です。タブレットレコーダの本体は、データの収集と蓄積を行い、表示用のタブレットとの間は、Wi-Fiや有線LAN、あるいはインターネットを経由して接続されます。タブレット側には、標準で搭載されているWebブラウザがあれば専用のアプリケーションソフトは一切不要です。
帳票の自動作成ができるWebロガー2（形式：DL30）にもSLMP通信機能がついています。
（＊１）FTP経由、もしくはSDカードから取得したトレンドデータファイルを基に、ユーザプログラムにより
作成できます。
（＊２）固定IPまたはダイナミックDNSが必要になります。
（＊３）メール発報は高機能仕様（形式：TR30-G）の機能です。
（＊４）FTP経由で取得したトレンドデータファイルを基に、ユーザプログラムにより作成できます。
・エム･システム技研はスマートフォン（スマホ）、タブレットの販売および携帯電話通信事業を取り扱って
おりません。
