エムエスツデー 2008年6月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2008年6月

Question

工場内の信号伝送にRS-485全二重通信を行っている機器があります。雷対策として避雷器を設置したいのですが、RS-485RS-422用避雷器(形式:MDP-4Rを1箇所に2台使用することになるのでしょうか。

Answer

全二重RS-485RS-422用避雷器(形式:MDW5-4R、基本価格:25,000円)があります。そちらの採用をおすすめします。MDW5-4Rは、1台で2対の2線信号線、計4芯に対応できます。RS-485RS-422用避雷器MDP-4R、基本価格:20,000円)を2台使用するより低コストになります。 【井上】

図1

Question

現場に設置されているポンプの内部圧力変化を監視して、ポンプが適正圧力状態で運転されていない場合に警報ブザーを鳴らすシステムを考えています。高圧力のときはポンプ内に異物が混入している可能性があり、また圧力が極端に低いときはポンプの故障またはポンプ管からの漏れが心配されます。これらポンプ内部の圧力異常を検知して遠隔の警報ブザーを鳴らしたいのですが、このような目的に適した製品はないでしょうか。

Answer

現場の2線式圧力センサに対して電源供給ができるディストリビュータリミッタラーム(形式:ALDYの採用をおすすめします。ALDYは現場の圧力センサにDC24Vの電源を供給して、DC4~20mAの圧力信号を受け取ります。第一警報を下限警報として設定し、第二警報を上限警報として設定することができ、上下限の警報接点を図2に示すように並列に接続すれば、どちらかの警報が出たとき(適正圧力範囲ををはずれたとき)に警報ブザーを鳴らすことができます。 【野田し】

リミッタラームは(株)エム・システム技研の登録商標です。

図2

Question

チャートレス記録計(形式:73VR3100)を使用してデータ表示を24時間常時行っています。しかし、別途PC画面上で詳細を見るため、LANで接続し、PC側にはPCレコーダ総合支援パッケージ(形式:MSRPAC-2006PCレコーダソフトMSR128-V5の使用を考えましたが、24時間表示ができません。PC画面上で24時間表示を可能にするには、どのようにすればよいでしょうか。

Answer

MSR128-V5は画面表示時間軸が最大4時間までであるため、実現できません。しかし、時間軸設定が20秒から24時間まで可能な別売のPCレコーダソフトウェアMSRpro Ver.5(形式:MSR2K-V5があり、こちらをご使用いただけば24時間表示を実現できます。さらに、表示画面についても、MSR128-V5の場合に比べて73VR3100の表示画面と類似しているため、お使いいただきやすいと思います。 【林】

図3

Question

工場において電力監視の用途で交流電流、交流電圧、有効電力の各要素を計測し、CC-Link経由にてPLC(プログラマブルコントローラ)へデータ伝送することを検討しています。合計10系統の電力監視を行う場合、どのようにすればよいでしょうか。

Answer

リモートI/O R3シリーズ電力マルチカード(形式:R3-WTUの採用をおすすめします。R3-WTUは、電力系統の回路を接続するだけで、潮流演算、高調波を含む交流諸量の計測が可能な電力マルチカードであり、1枚のカードで2系統までの計測が可能です。CC-Link上に最大16ワードの電力関係要素のデータを送信することができます。機器構成としては、図4に示すようになります。なおCTについても、専用の各種電流用クランプ式交流電流センサ(形式:CLSEを準備してあるため、取付けが容易に行えます。 【三ヶ田】

図4


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