エムエスツデー 2008年2月号

Interface & Network News 2
No.18

Webロガー(形式:TL2R2-□)のFOMA対応について

 今回は、Webロガー(現場設置形Web対応データロガー)で使用しているDoPa回線が廃止された後の対応についてご紹介します。

 エム・システム技研では、現在NTTDoCoMo提供のDoPa回線に対応したWebロガー(形式:TL2R2-□)を販売し、ご好評をいただいておりますが、NTTDoCoMoは、2012年の周波数再編に向けてDoPa網を廃止する方針を表明しています。これに伴ってユーザーの皆様からエム・システム技研に、「DoPa回線が廃止された後の対応をどのようにしたらよいのか?」といったお問い合わせをいただいています。

 具体的には、下記のご要望を多数いただいています。
(1)既設設備はDoPa接続のWebロガーだが、今後増設するWebロガーはFOMA接続にしたい。
(2)DoPa廃止に向けて、順次DoPaをFOMAに切り換えたい。

図1 試験時のシステム構成図

 そこでエム・システム技研では、すでにリリースしているWebロガーをFOMA回線でも使用できるように、市販のFOMA互換アダプタとの接続試験を実施したところ(図1注1)、正常に動作することが確認できましたので、ここにご報告します。

 市場では、DoPa互換をうたっているFOMA端末(モデム)製品がいくつか販売されています。エム・システム技研では、それらの中からサンデン(株)製「モデルノ」(FOMAタイプ、DoPa互換FOMAモジュール)注2)を使用して動作を確認しました。

 すでにWebロガーをDoPa回線に接続して使用されている場合、回線端末としてはDoCoMoのパケット通信機「モバイルアーク」をご使用いただいていたと思いますが、この「モバイルアーク」を「モデルノ」(FOMAタイプ)に変更し、回線契約をFOMAに切り換えていただきます。

 なお、上位に監視用パソコンを設置し、専用ソフトウェアで監視している場合には、FOMA回線に接続するための専用線も新たに契約する必要がありますので、ご注意ください。

 結論として、Webロガーにインターネットエクスプローラ(IE)でアクセスした場合、および上位の監視用パソコンの専用ソフトウェアでテレコンポーネントライブラリ(形式:TL2COMを経由して通信を行った場合、共に問題なく使用できることを確認しました。このように「モデルノ」を使用されれば、先に挙げたお客様のご希望であるDoPa回線からFOMA回線への変更、およびDoPa回線とFOMA回線の混在使用にも対応可能になります。

 また、回線をDoPaからFOMAに変更することによって、回線スピードが向上し、操作性が改善されています。

注1)エム・システム技研ではDoPa回線およびFOMA回線をそれぞれ単独で開設していたために、このような構成になりました。DoPaとFOMAの基地局が同一の場合は、DoPa、FOMAを1つの回線(専用線など)で接続できます。詳細はNTTDoCoMoにお問い合わせください。
注2)「モデルノ」(FOMAタイプ)のお問合せ先:
サンデン(株)電子事業部
モデムグループ
〒110-8555東京都台東区台東1-31-7
TEL:03-3833-7492

【(株)エム・システム技研 システム技術部】


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